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【連載】005-重度障害者の自立生活とその過程 ⑤10年後どんな未来になっていたいか

今回は、今から10年後の未来について書きたいと思います。
重度障害者の人も”人権”があります。まず、”人権”とはなんだろうか?についてです。

”人権”とは?
人種や民族、性別を超えて、誰にでも認められる基本的な権利であり
私たちが幸せに生きるためのものです。(ウィキペディア抜粋)

基本的な権利。衣食住は最低レベルで保証されています。
障害者は、20歳を超えると障害基礎年金がすべての人に支給されています。
障害基礎年金は月約8万円です。その他にも自治体でいろいろな手当があり、
11万円は毎月、保証されています。そして、各種福祉サービスも使うことが
できます。完全ではありませんが、いろいろなところで保証されています。

最近、よく耳にすることがあります。それは障害者が働く場所がないということ。
なかなか障害者雇用が進みません。非常に問題視されています。

ただ、障害当事者の「意識」を変えていかなければならないと感じています。
その会社で障害があるけれど必要と思われる人材になる必要があると思います。
大学に行く人も増えてきたのは良いことですが、大学を卒業してからどうしたい?
を考えていくことが大事です。そこが明確になれば大学生活が変わってくるはず。

ひとり暮らしをはじめた人も同じです。
なぜ”ひとり暮らしをするのか?”を明確にして、成し遂げたい目標・夢が何だろうか
が明確になっていないと危機を乗り越えられないなと思います。
ひとり暮らしをはじめた人の親御さんの理解が本当に大切です。なんでも最初から
「完璧」にできることは絶対ありません。ひとり暮らしをするまでご家庭でどんな
ことをお子さんにしてこられたかですね。また我が子に10年後、どうなっていて
欲しいのか再確認した方が良いでしょう。

もちろん、ひとり暮らしを支えるヘルパーステーション・ヘルパーさんらもその
ご本人に最初から完璧を求めず「人間育成」と捉えて介助にあたっていただけた
らと思います。介護と介助は異なります。

障害者の自立生活は介護ではなく介助です!
障害当事者自身、この意味をしっかり理解して自分らしい人生を謳歌していける
努力、環境を整えていきましょう。

今回で一旦、重度障害者の自立生活の連載は終わりますが、
時が経ったら、また書こうと思います。

連載①〜④
①重度障害者の実情      《https://katou-keita.com/blog/7991/
②親子と社会の関係      《https://katou-keita.com/blog/8101/
③意識・環境の変革      《https://katou-keita.com/blog/8107/
④福祉・教育から変えていくこと《https://katou-keita.com/blog/8110/

 

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